イタリア

2006年9月北部イタリアを訪れた。20年ほど前にミラノ、ローマをビジネスで度々訪れたが、今も殆んどかわっていなかった。国全体が世界遺産のようなもので変えられないのだろう。
この国を訪れるたびに思うのだが、楽天的、いい加減、適当、陽気という面と、掟を守るという厳格な面が共存している。民族・国家の興亡を重ねてきた歴史の中で細かいことを気にしていては生きていられないという面と、多民族を治めるには守らなければならないことはきっちり守るという両面があるのだろう。特に目先のことは気にしないが長期戦略はしっかり立てるようだ。さすがローマ帝国の末裔であり、マフィアの国だ。
もう一つの特徴、交通マナーが無茶苦茶だ。信号無視、割り込みは当たり前、警笛は鳴らし放題、私の乗ったタクシーは一方通行の逆走もやった。善良な日本免許ではとても運転できない。

ミラノ

ミラノといえばダビンチコードですっかり有名になったサンタ・マリア・デレ・グラッツェ教会の「最後の晩餐」だ。15世紀末のレオナルド・ダビンチの作品。
この絵は元々教会の僧達が用いた食堂の壁に描かれたフレスコ画だ。20年程前に見たときにはかなり傷みがひどく、修復を始める直前で足場が作られていた。見学も無造作に見せてくれた。そのときは部屋の周りの壁沿いに木の椅子があったが今は綺麗に取り払われ、出入りも厳重だ。フレスコ画は湿気を嫌うためか二重ドアで一度に入れる人数も制限されている。従って予約を取り時間通りでないと入れてくれない。残念ながら写真は撮らせてもらえなかった。
この絵ではあくまでユダが裏切り者という前提で描かれているが、最近の説ではユダだけが本当に忠実なキリストの弟子で、他の弟子が妬んでユダを裏切り者に仕立てたのだそうだ。とすればこの絵の解釈は複雑だ。

サンタ・マリア・デレ・グラッツェ教会

教会の正面左側に元食堂への入り口がある。内部は会話も禁じられているので食堂の手前に解説の掲示やガイドが説明するための場所が設けられている。

世界的に有名なスカラ座はミラノにある。外観は世界に冠たるオペラハウスとは思えない簡素な造りだ。しかし中に入ると豪華そのものだ。
全体にイタリアの建物は外観は飾り気が少なく、中に入ると目を見張るものが多い。自信の表れなのか。

丁度日曜日の午前であり、中では荘厳なミサが行われていた。

裏側も正面に劣らず豪華な造りだ。

ミラノのシンボルはなんと言ってもドーモだ。贅を尽くした世界一巨大なゴシック建築だ。現在正面は修復中で全体は見られないが上部のゴシックの特長、針のように見える彫像はよく見える。

不信心者にはミサのことはよくわからないが美しいステンドグラスから差し込む光を見ていると何となく神々しく思えてくる。

ドーモの屋上へはエレベータで登れる。屋上には更に高く塔があり頂上には金色のマリア様が輝いて見える。

ミケランジェロのダビデ像