シルクロード
2000年10月シルクロードを訪ねた。この年の5月西安から中国の西の端カシュガルまで南彊鉄道が全通した。これを機会に北京から西安経由蘭州,敦煌,トルファン,クチャ,カシュガルへと5000Kmの列車の旅をした。帰路はウルムチ,上海経由の飛行機となった。
秋の空気は澄んでおり車窓から見る月は素晴らしい。
ところどころに羊の群れが見えたが人影は殆ど無い。野生ではないだろうけど。
列車は軟臥車,つまり1等寝台車。二人用のコンパートメントだ。二段ベッドと小さなテーブルと椅子がある。

ヨーロッパのオリエントエキスプレスと同じ車両だそうだが狭い。荷物は天井の物置に載せられるが高いので出し入れが大変だ。
トイレは車両にひとつ,狭い洗面所は隣室と共用だ。

各車両には二人の女性の服務員がおり,昼夜交代でサービスしてくれる。但し言葉は全く通じずボディーランゲージで通じる範囲だけだ。
車窓から見るタクラマカン砂漠の夜明け。まさに雄大という表現がピッタリ。
こんな列車でした。河西回廊の入り口蘭州までは戦前、戦中に日本の鉄道会社が引いたといわれている。中国は認めないだろうが・・。
昼夜を問わず列車は天山南路つまり天山山脈とタクラマカン砂漠の間をひた走る。
客車6両に対し食糧車,厨房車,従業員専用車,食堂車2両などが付き,これらを2両の機関車が引っ張る。
最高の標高は3000メートル近い。

食堂車の料理は何時も非常に美味い。当然のことながら中華料理ばかりだが,変化があり飽きない。
暖房はスチームだが,厨房車で石炭の釜を焚いていた。

なんとこの列車を運行するのに運転手,車掌,料理人などなど総勢60名いるのだそうだ。